映画 「1917」2020/02/02


 映画「1917」は、第1次世界大戦のある日(1917年4月6日)に命令を受けた2人の兵士が、前線へ伝令に行く顛末を描いたものである。
   撮影はワンカットという方法が採用され、出演者とカメラが同時に動いているので、臨場感がよく出ている。
 特殊効果もあろうが、戦場の広大な中での、塹壕や多くの兵士の攻撃、あるいは、敵兵(ドイツ兵)との暗闇でのたたかい、濁流に流されるシーン、女と赤ちゃんへのやさしいふるまいなど、最後まで見せ場がたくさんある。
 二人で出発したものが一人死に、その兄への伝言なども盛り込まれ、残された兵士の虚脱感が平原に一本立つ木の根元でうなだれる姿は、印象的である。

対談 昭和史発掘2020/02/05


 松本清張は、その大作『昭和史発掘』を完成した後、昭和史全体を3人の作家との対談を通して描きなおすということを行った。
 それが、この『対談 昭和史発掘』である。
 昭和史発掘を読んだ際、2・26事件の詳細な記述に少々辟易した覚えがあるが、この本は、対談であるので、読みやすいと思う。
 この本は、第1部 戦前篇(城山三郎)、戦中篇(五味川純平)、戦後篇(鶴見俊輔)の構成で、第2部は番外篇として2作品が収められている。

あるレポート作成2020/02/07


 私は、ある外国人(Cとしておく)から英会話を習っている。 毎週金曜日が定例の学習日である。
 もちろん、C先生は大学院生であるため、定例通りにいかない場合もある。仕方のないことだ。
 実は、先週、C先生に一つの提案を私からしてみたが、C先生は快く引き受けてくれた。
 その提案とは、従来は、45分間、自由にテーマもなく何となくの話で終わっていたのが、英会話力に役に立っているとはあまり思われなかった。
 その提案とは、二人でテーマを決めてそのレポートを私が英文で書くというものである。
 今日のレポートは、ロシアの作家であるガルシンの『紅い花』に収められた5つの小説についてであった。C先生は、来週の金曜日に添削したものを私に返す、ことになった。
 文法、表現方法などどのような添削がなされるか、不安でもあり期待もある。
 来週に向けてのテーマは、『第2次世界大戦』(日本版)である。
 テーマが大きすぎるが、私自身、断片的な知識しか持ち合わせていないので、いろいろな参考書を通して、系統だった知見を得たいと考えている。
 そして、私なりに理解をした内容が私自身の血肉になることを期待している。
 この意味で、C先生には感謝している。

映画 「Hustlers」2020/02/09

 英会話の練習に英語版の映画を努めてみることにしている。
 今回は、2019年封切りの「Hustlers」である。

 この映画は、実話に触発されて(inspired by a true story)制作されたらしい。
 ストリップクラブの踊り子たちが、雇い主からの搾取に耐えかねて、自ら姉妹を名乗り、ウォール街の男たちから金をむしり取って金を稼ぎまくる。
Destiny(Constance Wu)、 Ramona(Jennifer Lopez)を主役にしている。
 彼女らは、2015年に逮捕され、Destinyは、刑務所に入れられずに、一定額以上の個人財産の没収刑(彼女には娘と祖母がいる)。
 Ramonaは、5年の保護観察となった。
 この映画は、男と性的欲望と金獲得に翻弄された女の話である。
 あるシーンでは、男がプールサイドで倒れ、女が助け起こしているところでは、男の下半身が見えたのには、驚いた。(余談)

映画 「MidSommar」2020/02/10

 映画「MidSommar」は、風変わりなホラー映画と思う。
 

 私の英語力不足もあろうが、一つ一つのシーンの意味が分かりにくかった。
 日が沈まないスエーデンのある地方で、90年に一度の祭典が9日間にわたって繰り広げられる。
 アメリカから民族史研究と銘打って5人のアメリカ人の学生が、この地を訪れて、いろいろの珍しい行事に引き込まれていく。
 ダニーは、May Queenに選ばれるが、一方、ダニーのかっての恋人であったクリスチャンは、12人の裸の女性に囲まれて激しい性交を行い、生贄にされる。
 三角形の建物の中で、クリスチャンは、クマのぬいぐるみを着せられ、二人の男とともに、生贄として焼死する。
 この最後のシーンで、建物が焼き落ちるさまを確認したダニーが不敵な笑みを浮かべる。
 恐ろしいホラー映画だった。

『建国記念日』2020/02/11

 国民の祝日としての旗日が多いのは嬉しい。
 今日はその旗日の一つの『建国記念日』である。  私たちは、この『建国記念日』のもととなった「紀元節」について思いを致す必要がある。
 明治政府が1873年に制定した「初代・神武天皇が即位した日が紀元節」であったが、戦後GHQにより廃止された。
 しかし、その復活運動が功を奏して、1966年に多くの反対を押し切って「建国記念日」の旗日となった。
 この紀元節に科学的根拠はない。神武天皇は架空の存在である。
 したがって、『建国記念日』は神話から導き出されたものであるにもかかわらず、右翼への媚を含めてアンシャンレジュームへの道を安倍晋三は突っ走る。
 朝から、地域の人々とともに、『建国記念日』反対のビラ入れをした。

再び『対談 昭和史発掘』2020/02/15

 再び『対談 昭和史発掘』(文藝春秋 刊)に触れる・
 2020年2月5日にこの本について書いた折に、この本には2篇が収められていると書いた。
 ここで、その2篇について少し書いてみる。
 1 政治の妖雲・穩田の行者
 2 「お鯉」事件
 1 飯野吉三郎(1867-1944)    「彼は明治の終わりから大正にかけて日本のラスプーチンとかいわれ、その怪物ぶりを発揮した人物である(松本清張はいう)。
 飯野は、ロシアのラスプーチンや弓削道鏡のように、時の権力者に取り入った。  彼の交友歴は、元老山県有朋の庇護を受けて幅広く、下田歌子との艶話にも事欠かない。
 山県の死とともに、飯野検挙に向けて警視庁が、飯野の逮捕に動き出し逮捕される。 しかし、最後には免訴となった。
 時の権力者に忖度するのは、今も変わりはない。
 「国家主義、軍国主義の擡頭期には、このような人物が必ず現れるものだ(松本清張)。

2 安藤てる(1880-1946)  彼女は、芸妓から桂太郎の愛妾を経て、多くの人生経験を踏まえ、目黒の羅漢寺の尼僧となって、その一生を閉じた。。
 彼女は、拘置所にあって、55歳になっても、月経過多で看護婦がついていたという。才色兼備の女であったという。
 彼女は、当時の斎藤内閣(1932-1934)打倒を試みた事件(いわゆる「お鯉事件」)に巻き込まれたが、彼女は、1936年執行猶予3年の大審院判決となった。
 安藤てる(お鯉)は、「いわば検事局の事件攻略の道具になったようなものだから、検事たちも同情したのである。(松本清張)」
 
松本清張のいくつかの作品に触れるにつけ、事実を究明して、ことに真相を明らかにするのが心地いい。

『力なき者たちの力』2020/02/16

 近くの公立図書館にはなかったために、書店で買い求めたのが『力なき者たちの力』である。
 著者は、ヴァーツラフ・ハヴェルで、1978年執筆されたこの本は、2019年に日本語翻訳も刊行(人文書院 訳者 阿部賢一 2200円)された。
 帯封には「無力な私たちは権力に対してどう声をあげるべきか?」とある。
 現在の政治状況と照らし合わせて読むことも有益ではなかろうか?

 私がこの本を知ったのは、伊集院の「Eテレ 100分de名著」の番組からであった。
 この番組に、訳者の阿部さんが出演しておられた。まだ、この番組は、始まったばかりである。

 今日の共同通信社の報道では、電話調査で、安倍内閣の支持率が41%に落ち込んだそうである。不支持持率が46.1%。

第60回県内一周駅伝大会終わる2020/02/17

 第60回県内一周駅伝が、昨日終わった。
 第1回(1961年) 優勝=佐賀市
 以後、佐賀市が優勝を重ねている。
 31回(1991)から42回(2002)は、佐賀市が12連覇であり、いかに佐賀市が強かったかがわかる。
 私が住む小城市は、51回(2011)に佐賀市を破り優勝したが、52回では、佐賀市に敗れた。
 しかし、53回から今年の60回まで8連覇を果たした。9回目の優勝である。
 県内を3日間で全33区間272.9㎞を駆け抜ける駅伝である。
 小城郡時代は、あまり成績は良くなかった。今は、昔日の面影はない。
 来年の9連覇へ向けてのスタートも始まろう。