「交ぜ書き」2021/01/06

 ある本の中で、井上ひさし氏が、「交ぜ書き」について書いていた。
 私は、この言葉を知らなかった。
 「交ぜ書き」とは、「骸骨」を「がい骨」、「拉致」を「ら致」、「改悛」を「改しゅん」と書く方法らしい。
 井上ひさし氏によると、この「交ぜ書き」は、間が抜けて見える、という。
 その理由は、日本語の表記が漢字(表意文字)と仮名(表音文字)を併用して行われてきていた、のが漢語を殺しかねないからだ、という。
 漢字にふりがなを振ればいい。
 「病気をだしに」と書く代わりに、口実(ふりがな=だし)と書けば、分かり易い。
 「当用漢字」の功罪である。
 漢字から意味をくみ取る作業は、大切である。