小説「日没」2020/12/09

  私は、桐野夏生という作家を知らなかった。 
  彼女は、1951年生まれで、1999年に直木賞を受賞。その後も多くの賞を受賞していることが、「日没」のプロフィールで分かる。
  あるところから、小説「日没」を知り、買ってきて読んだ。
  この小説の結末には驚かされた。
  最後の2行を書き写す。本書の329ページにある。
  「私はゆっくりと荷台から降り、おむつを着けた不格好な姿のまま、よたよたと崖の方に近付いて行った。」

12.8 「不戦の誓い・平和の集い」2020/12/09

  昨日は、日本時間で、太平洋戦争勃発の日である。
  佐賀県平和運動センターが、今日18時30分から佐賀市内で標題集会を開催したので、参加した。
    講演があった。
  講師は、福元大輔さん(沖縄タイムス県政キャップ)で、テーマは、「沖縄・基地白書~主権なき国家のひずみ」であった。
  日米安保条約、日米地位協定(これらは日本国憲法を支配する)の下での沖縄の現状、特に基地とオスプレイの問題について、豊富なデータ、写真を駆使しての80分間の講演であった。
    私たちは、沖縄の言葉を一地方の方言と考えがちであるが、そうではなくて、日本の古語と同じように、一つの「島言葉」であると教えられた。
  独特の「島言葉」は、沖縄の歴史を教えてくれるそうである。
  佐賀空港へのオスプレイ配備計画が着々と進められている。
  沖縄のオスプレイの現状から、多くのことを学ぶことができるようである。
  沖縄現地でのオスプレイの実態、米軍や日本政府の見解など知るべきことがたくさんある。
  オスプレイの真実をさらに知りたい。

水戸黄門2020/12/10

  「静まれ、静まれ、この印籠が目に入らぬか。ここにおわすお方をどなたと心得る。恐れ多くも先の天下の副将軍水戸光圀公にあらせられるぞ!」
  水戸光圀公をモデルにした水戸黄門シリーズは、現在6代目の武田鉄矢が演じている。
  今日見たのは、5代目の里見浩太朗の黄門様である。
  過っては見向きもしなかった黄門シリーズであった。 ところが今はどうだ、暇のもてあましもあってテレビのスイッチを入れて番組を探していると、たまに黄門様にチャンネルが合う。すると最後まで見てしまう。
  今日もまたしかり。
  このシリーズで、黄門様一行は、悪人を切りはしない。物語では殺される人はいるが、黄門様一行は、人を殺めない。
  それが魅力の一つかもしれない。
  今日は、第31部第10回「ドカーンと一発悪退治」であった。
  失恋から無気力になった砲兵奉行が、黄門らの手助けで、殿への箴言を行って、見事に立ち直る話。めでたい、めでたいの終わり。
  落涙してしまった。
今日は、私達夫婦の54回目の結婚記念日。

シリーズ 日本語があぶない!2020/12/13

 今日、アバンセから借りてきた本。   
 「シリーズ 日本語があぶない!」 ゆまに書房刊(2005年9月)  著者代表は、丸谷才一。
  
 以下はその目次である。  
 ・日本語があぶない(丸谷才一)  ・先生の国語は大丈夫?(小6不用漢字で作文を書くと(嵐山光三郎)  ・数学者の国語教育絶対論(藤原正彦)  ・IT時代の「活字能力」(板坂元)  ・対談・教師の日本語力を問い直す(水谷修・西尾珪子)  ・がんばれ日本語(外国語になった日本語(熊倉功夫)  ・漢字をつかわない日本語へ(野村雅昭)  ・国際化する漢字(松岡榮志)  ・漢字と仮名は縦書き文字(石川九楊)  ・対談・漢字の魅力が、日本語の魅力。(辰濃和男・道浦母都子)  ・ちょっと専門的でためになる漢字のはなし(コンピューター化で漢字はどうなる?(高田時雄)  ・隠語としての漢字(木村岳雄)  ・対談・日本語になった漢字(白川静・道浦母都子)  ・読み書き並行論(井上ひさし)  ・おとーさん、知らないの?(トークショー・変体少女文字から携帯ギャル文字へ(松永真理・藤井青銅・高橋源一郎・稲増龍夫)  ・「矛盾」と書けない大学生(内田樹)  ・日本人がよく間違える日本語の使い方(兼子盾夫)  ・「当て字」の話(川嶋秀之)  ・日本語を“数える”(清水康行)  ・キーボードだよ人生は(ペンからキーボードへ(阿辻哲次)  ・対談・文章を楽しむ書き方、読み方(轡田隆史・樋口裕一)  ・対談・字引は楽しい!(山田俊雄・俵万智)  ・コトバについての三つの質問(奈良美智)
 これらの著作の初出は、1996年から2004年であり、2000年前後の日本語の在り方が論じられている、と思う。  冒頭の「日本語があぶない!」を読めばわかる。

核兵器禁止条約2020/12/20


 佐賀市内で「19日行動」に参加し、そのあと長崎市へ。
 2021年1月22日、核兵器禁止条約が発効する。 
   核兵器が「非人道的的兵器」で「絶対悪」であることが国際的に明らかになった。
 そして、この条約では、「核抑止論」を否定している。  ところが、日本は、核の被爆国にもかかわらずこの条約に反対している。
 このため、12月20日、長崎市において、「日本政府に批准を求める原水禁九州ブロック集会 in ナガサキ」が開催され、九州各県と沖縄から多くの人々が結集した。
 講演会は、オンラインで太田昌克氏(共同通信社論説委員)が「核なき世界とアメリカ、そして日本」をテーマとして約1時間話された。
    その後、会場からNHK長崎放送局までのデモ行進。
 そして、散開後、佐賀へ帰る。

安倍節再び!2020/12/26

 我もあやかりたい「安倍節」。
 一昨日の安部前首相の記者会見は、平河クラブだけとの間で行われた。
 身内同士の記者会見で、フリーの記者などはその場に入れなかった。
 ほかに多くの広い部屋があったにも関わらず。
 つまり、記者会見は、マスコミに全開では開かれなかった。
 昨日の衆参両院の議院運営委員会の模様は、ネットで見た。
 予想通り、「秘書がやったこと」で自分は知らなかった、とのこと。
 やはり、国会で参考人招致などではなく、偽証罪が控える証人喚問を実現すべきである。
 二階幹事長は、昨日の議運で、すべて桜前夜祭の問題は終わった、と平気で言う。
 野党は、多くの国民の気持ちを代弁し、徹底的に、真実の解明を図ってほしい。

注連縄つくりと飾り付け2020/12/28

 昨日は、朝8時から氏子による天満社の注連縄つくりとその飾りつけがあった。
 この神社の注連縄は年に2回作り変える。8月と12月。
 氏子はさほど多くはなく、昨日は10人での作業だった。
 コロナ禍であるので、昼食は、配布と相成った。
 例年であれば、近くの食堂で盛り上がるのだが、今回は弁当で致し方あるまい。
 今年10月に神社の宮司がなくなり、新たな宮司が他の神社から派遣されることとなった(文書が配布された)。
 次第に、このような風習が廃れていく。氏子の高齢化の進行がその主な理由である。
 とはいえ、神社の鳥居、本殿と名前は知らない石造前の3本が飾り付けられた。
 参拝に来る人々を迎え入れられよう。

西洋史要説2020/12/29

 「西洋史要説」(昭和37年6月10日 第九刷) 今来陸郎 著
この本は、私が大学1回生の時に使用した教科書である。
 古い書架から出てきた。
 パラパラと捲ってみると、欄外に書き込みがみられる。 なぜ、そのような書き込みになったか、今となっては分からない。

 読み返すかどうかは分からないが、気が向いたら、読んでみようかと思う。
 末尾の年表は、1960年で終わっている。日本では、6月新安保条約が国会を通過とある。
 数ページ読んでみたが、活字が小さくて読みずらくなってしまった。

2020年大晦日2020/12/31

 今日が2020年の大晦日。
 コロナ禍のなかでの大晦日で、全国で4515人、うち東京は1337人の感染者が出たという。
 感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。
 菅首相は、「緊急事態宣言」の発出に踏み込まないのは、なぜだろうか?
 「蜜」で象徴された2020年であった。
 私は、年齢を強く意識してきた1年であった。
 来年は、丑年。のたりのたりと歩ければいいのだが。
 私の同級生の川柳が地元紙に紹介されている。
 「年頭の誓い忘れたまま暮れる」
 明日の朝になって、一年の計をと思う。
 外は、雪模様であり、積雪が心配である。