緩和ケアセンター2019/12/14

大きな病院とは限らないだろうが、昨日、ある病院の8階にある緩和ケアセンターへ、お見舞いに行った。

彼の連れ合いは、4年ほど前に発症し、すでに死を待つのみの状態だという。すい臓がん。

彼と短時間ではあったが、何を話していいのかわからない。

彼が嗚咽しそうになった時、私にできることは、彼の肩を抱いて背中をポンポンとたたくことであった。

私は5年ほど前にも、この病棟にきて、入院していた友人と彼の連れ合いとともに、2回あって、語り合った。その時は、彼は死を悟っていたのか、こちらもあまり気兼ねせずに会うことができた。

しかし、昨日は、入院している彼の連れ合いとは会うつもりはなかったし、実際彼もあってくれとは言わなかった。

彼と話しているあいだ、突然コーラスが館内に響き渡った。聖歌のようだった。

定期的に、コーラスがあるらしい。

まだ彼の連れ合いは私よりも若い。彼は、彼女の余命を大切にしている。彼女の冥福を祈ることしかできない。