笑える悩み（？）: 身辺雑記

　悩みは、大概深刻なもので、笑えるものではない。
　私の悩みは、深刻といえば深刻だろうが、笑えるともいえる。
　NHKのニュースなどでは、詳しい内容を知りたい場合は、QRコードを読み取ってください、という。
　また、一昨日のNHKでは、東海地方が大雨にさらされ、新幹線の一部が上下線とも運転見合わせとのニュースを流し、詳しいことは会社のホームぺージで調べてほしい、と流していた。
　つまり、QRコードを読み取れない人や、ホームページを開けない人には、知りたい情報に接することができない。
　DX時代の流れについていけないものは、NHKの視聴料を収めていても、各種情報を知りえないことになる。もちろん、情報取得の必要性を求めない人にとっては、問題とはならない。
　知りたい欲求があっても、それが満たされない。
　DXは人間生活を豊かにするための手段と言っても、DXに乗り遅れた人にとっては無用の長物としか映らない。
　時代の先端的なDXの技術を駆使したいが、年老いた貧乏な年金暮らしの私にはできないのは、私のわがままな悩みであることは十分承知しているつもりである。
　笑って済ませることができない哀れなものの愚痴は、笑える。
　笑わば笑えの世界である。