一冊の本(!)2024/01/26

 手元にあった中公新書「幕末維新と佐賀藩」(毛利敏彦 著 2008年8月30日再版)を読む。
 この本では、鍋島閑叟と江藤新平を基軸に佐賀藩の果たした役割から明治維新を見直そうとしたものである。
 征韓論、佐賀の乱などの新たな見解も論じられており、佐賀生まれの私にしてみれば、明治維新前後に起こったことがより身近に感じられた。
 明治6 年政変で下野した後の民選議院設立建白書の余波が明治政府の強権と対峙した。特に大久保利通は、私恨も含めて江藤を死刑(全部で13人)にしてその日記に「江藤醜体笑止なり」と書き遺したという。
死刑判決文書
 佐賀市内には「7賢人」( 鍋島直正(閑叟)、佐野常民、島 義勇、副島種臣、大木喬任、江藤新平、大隈重信)の像がある。

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