昭和史 戦後篇(1945-1989)2025/03/04

 昭和史 戦後篇は、つい最近新版として発売された。
 昭和史(1926-1945)のいわば続編のようなものだ。
 戦後篇の「こぼればなし 昭和天皇・マッカーサー会談 秘話」が付録として加えられている。
 半藤一利の「日本で一番長い日」が先日NHK BSで上映された。
 この2冊の昭和史では、昭和天皇の記述に興味があった。
 昭和天皇にかかるポツダム宣言から、いわゆる東京裁判、人間宣言、戦後の巡幸などのエピソードには知らなかった部分もあった。
 今年は、昭和100年といわれる。 1926年から2025年の100年間の内、私は間もなく来月で83歳となる。 戦前の16年間が除かれる。
 2・26事件、阿部定事件は私が生まれる前の1936年に起こった。
 まさに、「昭和は遠くなりけり」である。
 

「日本の黒い霧」と日本の軍事化の深化2025/03/16

 「日本の黒い霧」の最終章は、「謀略朝鮮戦争」である。 この「日本の黒い霧」に書かれた事件は、アメリカ軍が占領していた間に起こっている。
 そして、これらの事件が「朝鮮戦争」へと収斂していくとの見方は納得がいくものであった。
  今日の新聞は、「九州に敵基地攻撃可能な長距離ミサイル配置の検討が始まった」と伝える。いわゆる台湾有事に備えるというのだ。
 このような動きを示す昭和100年の帰結が、軍事国家の深化である。
 もちろん、政治資金(裏金問題)の解明は重要であるが、平和国家構築も忘れられたら困る。
 米国の共産圏包囲網の施策に翻弄されてきた戦後日本の歩みを知るにつけ、戦後日本の歴史に学ぶことも必要である。

藤沢周平作品へ戻る2025/03/26

 齢83歳になったのは、3月17日。
 年金生活が20年を超えている。
 年金以外の収入がないし最近の物価高にあえいでいるなかで、なかなか本を買う余裕がなくなってきている。
 図書館から借りることもできるが、返済期日の関係で 遅読の私は、なかなか図書館にはいかない。
 そのために、以前に買ってあまり読んでいなかった本を、再び読み始めた。
 ほとんどが文庫本である。寝ながら読むのにも文庫本は都合がいい。
 手元にある藤沢周平の作品も文庫本であり、「隠し剣 秋風抄(9篇)」と「隠し剣 孤影抄(8篇)」を立て続けて読んだ。
 この2冊に出てくる「女」の描写のうまさに驚く。
 昨日からは、「蝉しぐれ(上・下)」を読んでいる。
 この作品は、「三屋清左衛門残日録」と同様テレビドラマ化された。
 この「蝉しぐれ」の後は、「麦屋町昼下がり(5篇)」を読む予定である。

藤沢周平の作品2025/03/31

 藤沢周平の作品の一部分しか読んでいない。
 読んだ作品は、どれもこれも読み始めたら止まらない。
 筋書が奇想天外であるし、目の前に情景が浮かび上がってくる。
 ただ、私の住んでいるのが、佐賀であるので、「海坂藩」の冬空などの様子は実感がわかない。
 いずれにしても、機会があれば、彼の作品にはもっと触れてみたい。