慟哭の海峡2025/06/20

 「慟哭の海峡」(令和7年4月15日 13版発行 角川文庫  門田隆将 著)を読んだ。
 この文庫本のあとがきには、私の小中高の同級生であるY君も出てくる。
 彼の父は、駆逐艦呉竹(クレタケ)の艦長であった。また、あんぱんまんの作者である柳瀬 嵩の実弟である柳瀬千尋ともどもバシー海峡で1944年12月30日米潜水艦の攻撃で、艦とともに沈んだ。
 一方、1944年8月19日午前4時30分、バシー海峡で玉津丸(総重量9589トン)も米潜水艦の魚雷攻撃で海中深く沈んだ。
 中嶋秀次はそれから12日間海をただよい、救助され、九死一生を得た。
 中嶋は、殆どの戦友を失い、その後慰霊の模索を重ね、ついにバシー海峡を望む場所に「潮音寺」を建立した。
   2015年8月2日、潮音寺で「戦後70周年バシー海峡戦没者慰霊祭」が行われた。
 その後もここでの慰霊祭は続けられNHKでも放映された。この慰霊祭の導師は、Y君(当時82歳)であった。
 この単行本は2014年秋、中嶋秀次と柳瀬 嵩の一周忌を前に上梓された。

私の父も大正生まれで、15年戦争の担い手がほとんどが大正生まれであることに気づかされた。
 この本は、いろいろと考えさせてくれた。 ①戦没者の慰霊とは  ②戦争反対行動の意味は  ③「愛」とは ④ロシアとウクライナ、ガザ、イラン、イスラエルと米国の動向などなど

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