松本清張 著 「神々の乱心」を読む2024/12/28

 「神々の乱心」(文春文庫)を読んだ。
   この本の巻末にある編集部註には、「本作品の構想は、著者が二十年以上も温めていたものである。」とある。
 時代は、大正10年ごろから昭和11年ぐらいまで。およそ15年ほど。
 とにかく、登場人物が多く、物語の舞台は広い。
 この作品は未完であるが、下巻の最後の章「月辰会の犯罪」で、吉屋謙介、萩園泰之の探していた殺人犯と殺された人物が明らかにされている。
 残念ながら、ことの顛末を知りえないのは残念である。
 この本についての評価はいろいろあるらしい。
 私にとってこの本は、当時の宗教、国家権力、天皇制、金儲けなどの事例を教えてもらうだけで十分であって、久しぶりの読書であった。

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